株式会社マイティーテクノ様「 AppSheet で、紙の事務処理を一元化」

folder_openAppSheet, 導入事例

静岡県富士市で自動制御装置の設計、組立、施工を行う株式会社マイティーテクノ
「機械も電気もソフトも解る」ワンストップ企業として高い技術力を誇る同社ですが、事務処理はいたってアナログでした。
紙による事務処理の負担を軽減して、情報連携や活用を促進するために AppSheet (アップシート)の導入を検討し、ご自身でアプリ開発を内製化している同社専務取締役の山本昂志様にお話を伺いました。

この事例のPOINT
  • 導入前の課題
    • 場所と時間が制約される紙の事務処理負担を軽減したかった
    • 情報が一元化されておらず、情報の連携、集約、集計、分析が進まなかった
  • 導入効果
    • 出先や出張先でも社内と同一の事務作業が可能になり、場所と時間の制約がなくなった
    • 迅速な情報連携で判断や決定が早くなり、集約した情報の分析も始めた
    • 紙の申請書が減ったので、処理がスムーズになった
  • AppSheetを選んだ理由
    • ノーコードでアジャイル開発ができる
    • PCでもモバイルでも使える

導入前の課題とAppSheetを選んだ理由を教えてください

場所と時間に制約されない事務処理を目指して

弊社の事務作業には「紙でやること」がたくさんありました。
紙の情報は一元化されていないので、情報を連携したり、原価計算のために集計したり、分析するのも大変でした。

これまでは「気合いと根性」でやってきましたが、このままではいけないなぁと。
事務処理については、工場や営業など現場、出先で作業している社員が多いので、

  • 場所と時間に制約されずに事務処理ができること
  • 迅速に情報連携と活用ができること

を目指していたので、PCでもモバイルでも使えるAppSheetにメリットがあると思い導入検討を始めました。

AppSheet ならアジャイルで柔軟かつローコストで開発できる

イレギュラーな業務やルール改訂があるので、基幹システムの仕様を明確にできないという事情もありました。
ノーコード開発ツールのAppSheetなら、アジャイルで変更や修正にも随時対応できると直感しました。
他にも、

  • 入力チェックで情報処理を自動化すれば目視でのチェックが不要になる
  • セキュリティフィルターで安全に情報共有できる

などの機能が標準で、ノーコードで実装できるのが魅力だと思いました。

 

 

AppSheet の導入効果はありましたか?

PCでもモバイルでも、オフィスと出先で同一の業務が可能になった

紙をアプリに置き換えることでデータ転記が不要になったのと、情報の一元化ができたことが大きいです。
「場所と時間に制約されない事務処理」については、出先や出張先でも社内と同一の業務が可能になりました。
迅速にデータ連携ができるので、素早く判断したり決定するのに役立っています。

出張申請や有給休暇申請では、できるだけ紙の申請書を減らしてアプリに置き換えるようしています。
業務フローの見直しも同時に進めたので、事務処理がスムーズになったし状況が把握しやすくなりました。

少人数でスタートして、社員全員が AppSheet を使い始めている

はじめは、少人数のチームを結成して段階的に進めていったのが良かったと思います。
私が開発担当で、3人くらいのチームで「ああだ、こうだ」言いながらテストと改善を繰り返していきました。
おかげさまで大きな混乱もなく導入が進みまして、今では従業員全員がそれぞれの業務でAppSheetを使い始めています。

集約した情報の分析も始めています。
AppSheetは分析系の機能が弱いので「Looker Studio」を活用して分析方法の検討を始めています。

社内の評価は上々、ノーコード開発のメリットは評価が高い

社内の評判は上々といったところですね。
Format Rulesで書式設定できたり、写真を添付できるなどインターフェースや利便性について評判が良いです。ノーコードで開発工数を削減できるので、コストメリットが大きいことも評価されています。

私自身が開発者として内製化しているので、開発者目線で言えば、

  • ノーコードのアジャイル開発が、変化の多い業務に対応できるため便利
  • スプレッドシートがデータソースになるため、データソース管理業務から開放された
  • データソースに追従して画面が出来上がるので、フロントエンド開発業務から開放された
  • Bot・Automation機能が充実しているので、バックエンド開発業務・自動化機能実装業務から開放された

という感じでノーコード開発のメリットが大きいですね。

 

 

内製化をやってみて、いかかでしたか?

弊社はソフトウェア設計開発、プログラム設計をやっており、私自身もプログラムを書けるので内製化で始めました。
システム設計や機能実装については、もともと知識も技術もあるので独力で開発ができています。

ただ、開発ツールにはそれぞれ「癖」があるんですね。
AppSheetの「癖」は分かりにくいので、つまづくことがよくあります。
ノーコード開発ツールの場合は開発の自由度が小さいので、「やりたくても実現できない」こともあります。

そういう時は専門家の技術アドバイスや情報提供が役に立つと思います。
アプリスイートさんの内製化支援では、分からなかったことを教えていただき、疑問点を解消できたのは助かりました。
普段は、通常業務をしながら開発もしているので、 AppSheetの最新情報にキャッチアップするのが難しいのですが、新機能や機能修正について迅速に情報提供してくれるのも良かったです。

他にも「diagrams.net」の使い方や業務フロー手順書の作り方も教えていただき、 AppSheet開発や導入に関する問題解決に役立つ手法、手順、ツールを提案していただきました。
内製化支援プラン終了後も、技術アドバイザリーとして支援を継続してもらっているので、引き続き内製化を進めていきたいと思います。

 

 

今後の展望を教えてください

受注台帳アプリから開発を始めて、これまで10個以上のアプリを開発してきました。
今後も、適用可能な社内事務があればAppSheetでアプリ開発をしたいと思います。

やってみたいことは、AppSheetと外部サービスの連携ですね。
AppSheetをハブとして使うようなイメージで、適材適所の基幹システムにできればいいなぁと考えています。

あとは、社員にもっと開発にコミットしてほしいなと思います。
AppSheetやLooker Studioをもっと使いこなせるようにして、業務に必要な機能や要望をどんどん挙げていってほしいですね。

 

株式会社マイティーテクノ代表取締役の池田みゆき様(右)と、常務取締役の山本昂志様(左)です。

 

お客様情報

会社名 株式会社マイティーテクノ
住所 静岡県富士市川成島73-2
事業内容 自動制御装置の設計、組立、施工を一貫して行い、メカ・電気・PCプログラムも解るワンストップ企業。
納入実績として、自動車関係・空調関係の生産ラインなど。
プラン
  • 内製化支援プラン(2022年8月〜11月)
  • 技術アドバイザリー(2022年12月〜)
開発したアプリ 受注台帳、出張申請、日報など社内事務全般に使えるアプリを10個以上開発
利用人数 19名
URL http://www.mitytechno.co.jp/
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